民泊は暮らしの実践者から学び繋がる体験だ[民泊推進専門員 高橋 未來 さん]

今やっていることは何ですか?

民泊推進専門員として、南三陸町の民泊の受け入れ家庭の開拓と受け入れ体制や環境の整備を行っています。
南三陸町観光協会や南三陸町ファームステイ推進協議会などと連携しながら地域にとっても参加者にとっても気持ちの良い民泊の体制作りと拡充を推進しています。

どんな人たちと働いていますか?

地域のお母さん達がメインですが、なんと表現してよいのか、、
南三陸の自然の中で日々、“暮らし”を実践している人たちです。

 

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なぜ南三陸町、または地域おこし協力隊へ応募したのですか?

もともと、震災前に大阪の設計事務所に務めていました。新築の建物の設計などにも携わっていたのですが、そのときからまちづくりはハードありきではなくて、ソフトありきだと思っていました。
旗一本建てて人が集まれば集会が生まれるし、大事なのはソフトとネットワーク。
建物に囲まれる大阪で暮らす中で、違う面からまちづくりに携わりたいと思うようになりました。

2011年の夏にボランティアで被災沿岸地域に来て、大変な状況の中なんとか笑顔で進もうとしている人たちに出会えて、暮らしを取り戻そうとしている人が居ることが分かりました。

遠くからでも支援できることがあると思うけれど、私は現場を五感で感じ取りながら、何かしら自分の力を添えることができればと思って、3年ほど町の観光関連に関わらせていただきました。

景色も人も食べ物も、魅了されることが多くて南三陸町が大好きになりました。もっと深く関われれば、ということから、今年度、地域おこし協力隊に採択されると同時に住民票を移しました。

 

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これまでの受け入れで印象的なケースはありますか?

台湾からの民泊の受け入れで、一泊という短い滞在だったにもかかわらず、お別れ式の時に、子供達も地域の人も涙を流して別れを惜しむシーンがあって、言葉も通じないのに心が通じ合ったんだ瞬間を目の前で見ました。

地元の人達にとって民泊受け入れの魅力って何ですか?

例えば、子供達が大好きなんだけど、娘息子が大きくなって外に出て行って、普段は静かな食卓が、民泊で来る子供達によって賑わって楽しくなる。いろんなことを教えてあげるとこっちも嬉しい。
民泊はそんなシーンがいろいろあって、地元の人達が日常の暮らしだけど良いところだなと実感できる。
普段の生活に誇りが持てたり、当たり前にあることが十分なおもてなしになると自信が持ったり、子供達からパワーをもらっている気がします。

子供達にとってはどのような魅力がありますか?

子供達は田舎に来ると新しいことだらけなんですよ。堀ごたつや縁側を見て素敵だと思える。農業や漁業など普段触れる機会のない家業や生き方と出会う。
そういう暮らしがあるということを知ることが子供達の将来の選択肢を増やすことに繋がっていくと思います。

 

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今後の目標は何ですか?

この景色も暮らしも、もし仮に国の中枢で何かが起こって形が崩れたとしてもここで生きていける思います。

食べ物を作って食べ物を採って、笑顔でコミュニケーションをして暮らしをして、ここで実践している「自然と生きる」という価値観を持つ人を増やしていきたいと思います。
そのためには暮らしを実践している人たちと直接ふれあう時間が何よりも大事。特に一夜を過ごすというのは大きい。

民泊というのは、暮らしそのものに触れる経験なんですよね。

私の役割は、家庭のみなさんが負担に思わないで受け入れられるようにしていく。
受け入れ先の徹底した安全管理をする、などという最低限の部分をどう作っていくか。
あと大事なことは、みなさんに楽しみながら、誇りを持って受け入れて欲しい、と思っています。

受け入れが終わった後に、自分達の家に来た子供達がこんな感じだった、と嬉しそうな表情で話すお母さんたちの表情を見る時が一番嬉しいですね。
そんなときはだいたい盛り上がって2、3時間になります。(笑)
そういうプラスのエネルギーで民泊の推進を続けていきたいです。

(聞き手:協力隊事務局 山内)

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