南三陸ワインで東京オリンピックを観戦したい[農業振興支援員 藤田 岳さん]

今やっていることは何ですか?

南三陸町の入谷地区という里山を中心としたエリアで、農工房という農業法人にて、様々な農業のプロジェクトに関わっています。畑を耕したり、雑草を取ったり、病害虫の駆除をしたり、農業で大事なプロセスを一つ一つ経験させてもらっています。

どんなものを作っていますか?

まず、農工房はもともと都市と農村との交流事業として生まれた法人で、南三陸に訪れた方が地元のお手伝いをしたいという場合の受け皿にもなっているんです。トマトや桃、食べる用のブドウなども少量ずつ栽培しています。これらはほとんど、農作業を手伝ってくれたおでって※さんのまかないにしています。
※おでって・・東北の方言で、「お手伝い」の意味

中心的な栽培作物はブドウ、トウキ、ネギを中心に幅広くいろんなものを作っています。
ブドウは、実はワインに使うものを今年から栽培を始めました。秋保にあるワイナリーの社長から南三陸でシードルの原料を出してくれませんか?という話があって、農工房の社長の阿部博之さんがにリンゴを出したのがはじめのきっかけでした。

出したりんごが思いのほか気に入っていただけて、県内産のワイン用ブドウをやっている人が少ないこともあり、今度はブドウもやりませんか?ということになったんです。そこから、ワインの苗を100本寄贈するから育ててみてくださいということで、私はその栽培を任されています。

トウキは、震災後にボランティアを中心に関わりを作ってこられた(株)アミタさんが持ちかけてくれました。トウキは独特の香りや新陳代謝効果を持つ薬草で、薬用の効用が高く古くから漢方にも幅広く使われてきたものなんですよ。このトウキが面白いということで町内でも旅館のお風呂に使ったり、ロールケーキに入れたりということが広がってきているんです。

あとはネギですが、実は南三陸は今ネギに力を入れていて、さらに面積拡大を画策しています。

 

農工房1

どんな人達と働いていますか?

社長(博之さん)1名、農業の先生が(なっちゃん)1名、料理の先生が1名(せっちゃん)の地元のかあちゃん2名、農業の先輩(やっち)1名、藤田の計5名でやっています。

博之さんは専業の農家で農業一筋40年(今年で40周年!)農工房とは別に個人的に牛もやっているし、りんご、田んぼもやっています。震災後は無農薬のササニシキの復活にも取り組まれてきました。

日々、農業のプロから指導をいただきながらスキルを磨いていけるのがありがたいですね。

 

農工房2

藤田さんのミッションは何ですか?

一言で言えば農業を通じた地域おこしです。新しい産物、新しい加工品、新しい技術を通じて儲かる農業の一スタイルを確立することですね。結果として地域の農業や地域が活性化する、きっかけ/モデル作りにチャレンジしています。

なぜ農工房の案件に応募したのですか?

自分で食べるものを自分で作る、ということに興味があったからです。それが生き物として自然な暮らしだと思っています。昨年まではサラリーマンを経験しながらそのことを改めて強く思っていました。

あとは、地域にとって農業がなくなってはいけないな、と思っています。水産業が期間作業の町だけど、農業があることによって、田んぼや景色、お祭りなどの文化、伝統がなくなってしまうと、のっぺらぼうのような町になってしまう。
私たちのような若い世代が文化、スタイルは受け継いでいかなければいけないと思っています

 

農工房3

 

今後の目標は?

苗から一所懸命育てているワインを飲むのがとっても楽しみです。3年経てばここで育てたブドウでワインが飲める。東京オリンピックの時にはそれを飲みながら観戦したいですね。
いつか、南三陸でワイナリーの可能性もあるかもしれませんね。

トウキは可能性があるので六次産業化などの加工や、水耕栽培などの生産の方法も新しいスタイルを確立したい。ネギは博之さんとはもっと面積と生産量を拡大していきたいね。と話しています。

(聞き手:協力隊事務局 山内)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です